●幻惑
落盤の影響で、ほとんどの穴が埋まってしまっていた。
その時、紫が道を発見する。どうやらそれが進路らしい。
少し進むと大きな門の前に出た。抜け道らしい所は埋まっているので、ここしか進めない。
しかも、風魔もすでに通ったらしい。
先に五右ェ門が門をくぐるが、突然扉が閉まってしまう。からくり仕掛けが動き出したのだ。
そして、彼の気付かぬうちに、怪しげな煙が漂いだした。
その煙の影響で、五右ェ門は飾りの鎧武者が動き出す錯覚に囚われる。幻覚だ。
ようやく扉を蹴破ってルパンたちが入ってくるが、五右衛門の目には、鎧武者が襲いかかってくるように見えた。
五右ェ門の様子がおかしいことに気付いたルパンたちだが、訳も分からぬまま彼の攻撃を受ける羽目になる。
しかし、次元や五右ェ門が溶けていくという奇妙な光景を目にし、ルパンは合点した。「幻覚ガスか!」
ルパンは皆をひとまず部屋の外に逃がそうとするが、気が動転した紫はそれを振り切り、五右ェ門の元に向かってしまう。
当然五右ェ門には、迫り来る敵の姿に見えた。ゆっくりと斬鉄剣を振りかざす五右ェ門……
「やめろ、五右ェ門!!」
「五右ェ門さま!!」
二人の声も彼の耳には届かず、ついに剣は振り下ろされた……!
五右ェ門が入っていった部屋って、風魔のボスたちが避けた所ですよね。
手下二人を入り込ませて、悲鳴が聞こえてきたらさっさと見捨てて別の道に行ってしまったという…(汗)
それにしても、すごい仕掛けです。 仕掛けてから何百年も経っているのに、まだきちんと動くなんて!
この幻覚ガスも、よく効果が薄れなかったモノだ(笑)
こういうガスの効き目って、人によって違うのでしょうか?
ほぼ同時に部屋に入ったルパンたち4人の中では、幻覚を見たのはルパンだけみたいだし。
そういや、事情を察したルパンが皆を追い出すとき、次元に兜を被せてましたね。……何のために?
何も見ずに出ろ、ってことでしょうか。
そして、その後ずっと兜を被りっぱなしの次元…(笑)
その頃、総帥を背負った銭形警部は、必死で洞窟内を走っていた。

布を裂いて、紫の左腕に巻くルパン。どうやら五右ェ門の剣は、彼女の腕を傷つけてしまったらしい。
「元気出せよ、五右ェ門。ガスのせいじゃ仕方ねぇよ」
ルパンの言葉に紫も優しく微笑むが、五右ェ門はうつむいたままだった。
次元と不二子と共にルパンも先に進もうとするが、ふと振り返った。五右ェ門は動く様子はない。
「すぐ追いつくから」と言う紫に笑いかけると、ルパンは身を翻した。「じゃあな!」
よくかすり傷(だと思う)で済んだね、紫ちゃん!!(驚)
相手は五右ェ門だもの、もっと大怪我していてもおかしくなかったのに。
紫ちゃんは自分で避ける暇なかっただろうから(それどころじゃないだろうし)、ルパンが間一髪の所で助けたのでしょうか。
それとも、五右ェ門が「何か」を感じて、刀を振り切らなかったとか……
「何か」って抽象的過ぎるかな……他に表現を思い付かないんですけど(笑)
まぁ、二人の絆というか何というか…v(私は当然こっち希望/笑)
それにしても、五右ェ門ショックだっただろうな〜。 とにかく紫ちゃんが無事で良かったです!
このシーンの最後で、彼女がそっと五右ェ門の顔を覗き込むところが好きですv
●黄金の城
次々現れる落とし穴や飛び出す槍などの仕掛けもものともせず、不二子・次元・ルパンは先に進む。
そして最後の扉を開くと、そこには……!!
金色に輝く城がそびえ立っていた。瓦が全て黄金で出来ているようだ。
さすがのルパンたちも驚きを隠しきれない。「こりゃすげぇ!」
途方もない「お宝」の出現に、思わず不二子は城に向かって突進する。
「この時を夢見てたのよ〜!」
そして屋根によじ登って、黄金の瓦を手当たり次第に剥がし出した。「みんな私のモノよ!」
一方城の中に走り込んだ次元は、これまた黄金の装飾が施された銃を両手に、ご満悦の様子。
しかしルパンは気に入らないと言う。先に来ているはずの風魔の気配がないのだ。
そこに、不二子のルパンを呼ぶ声が聞こえた。
ルパンたちが城の外に飛び出すと、風魔に捕らえられた不二子の姿があった。
「ゴメンね、ルパン……」
あのスピードで走りながら仕掛けを全部かわすなんて、やっぱりルパンたちはスゴイです!
たまに落とし穴にハマっていたけど(笑)
黄金の城を見て私が最初に思ったことは、「凄い」よりも「どーやって建てたの!?」でした(^^ゞ
だって、洞窟内ですよ!しかも、途中の道は結構狭い所とかあったし。
人手もたくさん要っただろうに……恐るべし、墨縄一族。
「愛してる!」と城に投げキッスする不二子ちゃんや、嬉しそ〜に銃を抱える次元などは、意外で面白かったです。
ちなみに風魔に捕まったとき、不二子ちゃんはまだ両手一杯に瓦を抱えていました。
そして、次元もたくさんの銃を抱えたまま…(笑)
●黒幕と真打ち
「キミがルパン君かね? もう来ないかと思っていましたよ」
声の方を向くと、あのボスが居た。後ろには風見が控えている。
「よぉ、あんたがボスかい?」「お初にお目に掛かります」
控えめな言葉遣いとは裏腹に、ボスの態度は不敵だ。
敵に、お宝を山分けにしないかと持ちかけるルパン。これだけたくさんあるんだから損はしないぜ、と。
風見は構わず手下に攻撃の合図しようとしたが、一瞬早くルパンが言った。
「動くな!」
掲げた片手の中には、スイッチらしき物がある。爆弾を仕掛けたのだという。
もし本当に爆発すれば、生き埋めは必至だ。
「本物ならばな」「試してみるかい?」
今にもスイッチを押しそうな様子に、風魔の手下共がひるむ。
不二子も両脇の手下を押し退けると、ルパンのもとに駆け寄った。
ルパンの退散要求に応じるフリをしたボスは、密かにコインを握った。
そして、一瞬気をそらしたルパンに投げつけ、手の中の物を弾き飛ばす。
それはただのライターだった。──ルパンのハッタリだったのだ。
ホントは爆弾なんてないのに、余裕で敵と対峙するルパン……あぁ、素敵vv
結構使い古された手だったりしますが、古い作品だからまぁいいや(笑)
風魔の手下共も、命知らずの者たちばかりと思いきや、爆弾にはひるむのね〜(^^;)
「余興はこれまでだ。死んでもらおうか」
まさに、敵のボーガンが放たれようとしたその瞬間、小刀(匕首)が飛んできて、手下共に突き刺さった。
駆けてきたのは、五右ェ門だ……!!
飛んでくる矢を斬鉄剣で弾き飛ばし、五右ェ門は敵を切り伏せる。
その隙にルパンたちは城の中へと逃げ込んだが、すぐに敵も追いかけてきた。
五右ェ門復活! 落ち込む気持ちも分かるけど、やっぱりルパンたちのことも気になったのね。
……お宝の方が(盗まれないか)気になっていたりして…(^^;)
城の中で、煙に巻かれつつ闘うルパンたちも凄いです。 「一寸先はケムリ」状態で、どうやって攻撃を避けてるんだろう?
やっぱり経験上の勘でしょうか。殺気を感知できるとか。
そういや、階上で(殴るために)銃を構えるルパンたちが面白いです。 連携も息ピッタリだし。ナイスコンビプレー♪
●ファイナル・バトル 開始
城外では、五右ェ門が手下相手に闘っている。
門の外からそっと見守っていた紫は、塀の上に乗っているボーガンを見つけ、身を翻した。
下っ端を倒した五右ェ門の前に、ついに風魔のボスが立ちはだかった。
闘い始める二人。しかし、ボスは今までの敵以上の強さだ。
不意に洞窟が揺れだしたが、二人は気にも留めない。

城内では、敵も味方も最上階にまで達しようとしていた。
ルパンは小さな壺を取り出すと、敵の中に投げつけた。例の幻覚ガスの壺だ。
その影響で、敵は同士討ちを始めてしまう。効果は抜群だ。
「あたしも一つもらっておいたわ。これを嗅がせると絶世の美女に見えるかも」
不二子の言葉に顔をしかめたルパンは、その手から壺を引ったくった。
「何考えてるんだ。正体がバレて、お化けに見えるんだぞ」
そして同じく階下へ投げつけると、腰を上げた。「行くぜ」
ボスの武器、三節棍とか言うらしいですね。
それにしても、ボスの筋肉がスゴイ!やっぱり、ボスは最強じゃなきゃいけないんでしょうか(^^ゞ
そして、不二子ちゃんなら、幻覚ガスの力を借りなくても充分「美女」なハズですけど……
まぁこの作品の彼女は、「絶世の美女」というよりは「アクティブな女性」って感じですね。
……ど〜でもいいことなんですけど、ちょっと疑問があります。
ガスのせいで幻覚を見始めた風魔手下が、サングラスの学者風の男に言ったセリフのことなんですけど……
何度聞いても「どうしたんだ、ガクシャ!」って聞こえるんです!!
エンディングテロップにも「ガクシャ」って書いてあるし、彼はマジでガクシャという名前なのでしょうか(笑)

(2017/2/20 追記) DVDの設定資料をよく見ると、彼のページに「学者」という文字が。 でも職業が学者なら、普通は「博士」と呼ぶような気が…。もしや、あだ名!?( ̄▽ ̄;)
●大切な人を守りたい…
闘う五右ェ門と風魔のボス。実力が伯仲しており、なかなか決着がつかない。
敵が武器を振りかざしたその時、ボーガンの矢が飛んできた!!
紫の放った矢だ。矢が外れたと知るやすぐに、彼女は塀の向こうに姿を消した。それを風見が追う。
このままでは紫が危ない……!
五右ェ門は攻撃を仕掛けるフリをして相手の武器の下をくぐり抜けると、すぐに二人の後を追った。
その様子を見て、ボスはにやりと笑っていた……
五右ェ門が「ちゃんと闘っている」作品って、結構少ないです。
きちんとした剣撃シーンを描かずに、暗闇に閃光が走って一瞬の後には対象が真っ二つ──という手が多いですからね〜!
どっちかというと戦闘機とか建物とか、「つまらぬモノ」を斬っている方が多いし…(笑)
その点この『風魔一族の陰謀』では、斬鉄剣が無敵ではないってことが新鮮です。 クナイを弾き飛ばしたり、三節棍による攻撃を受け止めたりと、とにかく格好良い(〃∇〃)
蹴りを食らって頬から血を流している時のシーンも、すっごく(表情が)素敵ですvv
……あぁ、話がズレたわ(笑)
紫ちゃんの瞬時の判断力が凄いと思うんです。
私ならモタモタしていて、その場で風見に捕まってしまうと思います。う〜ん、さすが♪
洞窟の壁(凍った岩?)を伝って逃げる紫、追う風見。さらに五右ェ門が後に続く。
焦って足を滑らせた紫は、斜面を滑って運良く城の屋根部分に乗っかった。
彼女はすぐに屋根の一番上まで上がろうとしたが、そこにはすでにボスの姿があった!!
人質となってしまった紫。その様子は、城内のルパンたちにも伝わっていた。
要求に従い刀を手放した五右ェ門に、ボスは屋根から飛び降りろと言う。
「紫殿の安全を約束しろ」「分かった」
敵が約束を守るかどうかは分からない。しかし、五右ェ門には従う他なかった。
「どうした、恐ろしくなったのか?」
紫にクナイを突き付けたまま、風見がわざとらしく声を掛ける。
屋根の縁に立つ五右ェ門の横顔に、わずかに風があたった。
(五右ェ門さま……!)
五右ェ門の足が屋根から離れようとしたその瞬間、紫が叫んだ。

「五右ェ門さま、ごめんなさい!!」

そのまま風見を突き飛ばし、二人の体は宙に浮いた。

「紫!!」
いやぁもう、このシーンが最高なんですよ〜!!(≧▽≦)
大切な人を守るために、互いに命を懸ける──素敵だ〜〜〜♪
しかもこの時初めて五右ェ門が「紫」って呼ぶんですよ。それまで「紫殿」って呼んでいたのに。
まさに命懸けの恋ですね。紫ちゃんの覚悟がビシバシ感じられます。それ程までに愛してるのね、って。
こんな所を見せられちゃあ、そりゃ応援するしかないでしょう!(笑)
紫ちゃんの「ごめんなさい」には、私は二種類の意味があると思っています。 「敵に捕まってしまってごめんなさい」というのと、「先に死んでしまうけどごめんなさい」というのが……
ところで、洞窟内って風が吹くものなのでしょうか??
出入り口はあるから空気の流れがあったっておかしくはないですけど、髪がなびく程の風が吹いているなんて……
それとも、新鮮な空気が奥の方まで届くように、ご先祖様がちゃんと何らかの仕掛けを作っておいたのかも(笑)
落ちかけた紫の手を誰かが掴む。ルパンだ。
事態を察知し、屋根の裏側に潜んでいたのだ。風見はそのまま奈落の底に落ちていった。
「五右ェ門!」次元が斬鉄剣を投げ渡す。
受け取りざま、五右ェ門は襲いかかってきたボスに斬りつけ、ついに勝利する。
すぐに五右ェ門は屋根の下を覗き込んだ。
「紫殿!」「五右ェ門さま!」
紫の無事を確認し、ようやく笑顔を見せる五右ェ門。その時、再び大きな地震が襲った。
そこへ、墨縄家総帥を背負った銭形警部がようやく到着する。「逃げるんだ、ルパン!」
洞窟内が仕掛けで壊れ始めている。もう一刻の猶予もない!!
このへんの反射神経が、ルパンらしいな〜と思います。
いつどんな風に落ちてくるか分からない人間の腕を掴むなんて、ルパンでなきゃ出来ないでしょう!
そういえば、洞窟崩壊のタイムリミットは1時間でしたね。
……2〜3時間はないと、内容的にキツイと思うんだけど( ̄∇ ̄ゞ
●総員退避!!
「崩れるだと……この宝が……400年来の宿願……今やっと果たされる、この時に……!」
ルパンたちが逃げ出した後で、風魔のボスが辛うじて立ち上がった。
「この金は俺のモノだ。誰にも渡さん!!」
ボスの最期の雄叫びと共に、城が崩れ落ちていった。
銭形警部を先頭に、必死に走るルパンたち。
途中足場が崩れて不二子が亀裂に落ちかけるが、間一髪ルパンが引き上げた。
「宿願」とか言ってるけど、あのボスが先祖を大切にしてるとは思えないんですけど…(笑)
「先祖の遺志を継ぐ」というよりはむしろ、「果たせなかった(間抜けな)先祖に代わって、俺が奪ってやる!」って感じ??
不二子ちゃんは瓦を全部落としちゃいましたね〜。そう、どう見ても「全部」落としているんですけど!
最後の一枚を一体どこに隠し持っていたのやら…(笑)
その不二子ちゃんを助けたとき、ルパンってば穴の両端に足を突っ張って彼女を支えているんですよ!
土煙が邪魔でよく見えないんですけど、一歩間違えばルパンも落ちちゃうところですよね。
今更ながら、彼ら(というかルパン)の運動能力に驚かされます( ̄∇ ̄ゞ
その後も隆起や陥没を起こす中を進み、出口近くまでやって来たとき、横の柱(?)が倒れかかってきた。
銭形警部が支えている間に皆が通り、警部(と総帥)が続こうとすると……
上から土砂が降ってきて、閉じ込められてしまった。しかしそこに、警部を呼ぶ部下の声が聞こえてきた。
「ここだ、ここにいるぞ!」
部下たちが大岩をどけると、銭形警部が飛び出してきて叫んだ。
「ご苦労、総員退避!!」
彼らが退避した直後、洞窟は音を立てて崩れ落ちていった。
銭形警部はルパンたちがいないことに気付くが、対岸の岩陰から出てくる彼らの姿を発見。抜け道があったようだ。
部下に号令を出そうと口を開いた途端、未だ背に乗っていた総帥に止められてしまった。
「行かせてやりなさい。何も盗っとらんでしょう」
一瞬顔をしかめた銭形警部だったが、すぐにニカッと笑って言った。
「い〜や、公務執行妨害、交通違反、器物損害の罪だ。ルパン、貴様を逮捕する〜〜!!」
そして総帥を背負ったまま、また走り出した。
総帥に手で口を塞がれた後、銭さんの顔にくっきりと手形が付いているのが笑えます。
でも、ルパンたちが通った抜け道って、ものすごく長いですよね〜!銭さんたちの反対側まで繋がっていたなんて(笑)
●そして…
せっかくのお宝は、何一つ持ち出すことができなかった。
車内で残念がるルパンに、バイクで併走している不二子が、「少しだけ貰っておいたわ」と黄金の瓦を一枚見せた。
『結納金の一部』として貰っておこうとしたルパンだが、不二子がサッとよけてしまい、取り損ねる。
「あたし、まだ当分独身を楽しみたいの♪」
「早く落ち着いた方がいいよ」
「考えとくわ、じゃあね」
スピードを上げた不二子に、ルパンは思いきり叫ぶ。「ケッ、欲張り女〜〜!」
欲張りはどっちだ、って感じですが(笑)
この時車から身を乗り出しているルパンの足が、次元の頭に乗っかっているんですよね。
そっか、この演出(?)のために次元はずっと兜を被っていたのね!……とか思ってみたり(笑)
一方、目を伏せている五右ェ門。
「いや、全て拙者の未熟の致すところ。修行を積んで必ず戻ってきます故……ご容赦を」
紫はショックを隠しきれない。「で、でも……!」
五右ェ門の襟元を掴み顔を覗き込むが、五右ェ門は動かない。
紫は彼の決意の固さを感じ、手を放してしまう。
「御免」
五右ェ門は背を向け歩き出した。
紫は立ち尽くしていたが、そこにルパン(と次元)の車がやって来た。
予期していたのか、真剣な表情でルパンは言った。「やっぱりなァ……」
紫はふっと表情を和らげて、五右ェ門の方に向かって思いきり叫んだ。

「待っててあげないからね〜〜〜!!」

聞こえているのかいないのか、五右ェ門は歩き続ける。
「ほいじゃあ、紫さん、また会おうね〜」
ルパンの車も五右ェ門を追って行ってしまう。
そこにようやく銭形警部が辿り着くが、総帥を降ろした後その場にへたり込んでしまう。
警部はトランシーバーを取り出すと、部下に指示を出した。
「ルパンは高山方面に回った。必ず逮捕しろ!」
それを聞き、ゆっくりと横に首を振る総帥。その背に紫が手を回した。
「おじいちゃん、行きましょう」
「ああいうお人じゃ、じきに帰ってこられる。しばらくの間のことじゃ。分かっておるな?」
祖父の優しい言葉に、紫は明るく肯いた。「うん!」
紫の目には、対岸を歩いてゆく五右ェ門の姿が映っていた──
そりゃもうショックだったでしょうねぇ〜、紫ちゃん…(><)
でもそんな彼女を傷つけてしまって、五右ェ門は自分が許せなかったんでしょうね。
必ず戻って来てあげてよ、五右ェ門さま!!
それにしても、なんて歩くのが早いんだ五右ェ門。 ルパンの車が追いついたとき、すでにかなり遠くに行ってましたよ!(笑)
車が一瞬横に停まった後、追い越していったけど……ルパンたち、五右ェ門に何か言ったのかな。 聞いてみたいです(^^ゞ
てゆーか、紫ちゃんの声は絶対に五右ェ門まで届いていると思います。 あんなにエコーがかかっていたんだもの!
ラスト、歩いてゆく五右ェ門が、一瞬立ち止まってこちら(紫ちゃん)を見るんですよね。 そういう細かいシーンがとても好きですv
紫ちゃんは明るく朗らかで、そして(精神的に)強い女性だから、きっと彼が帰ってくるまでしっかりと一族を守っていくことでしょう。
あぁ、(ちょっとでも)希望の残る終わり方で良かった!!
本当に、五右ェ門にも紫ちゃんにも幸せになってもらいたいものです(〃∇〃)





掲載日:-----------

[ Back ]
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送