TVスペシャル第9弾 … 初放送日:1997年8月1日
出した覚えの無い予告状について調べる為、とある屋敷にやって来たルパン。 そこに突如襲撃して来た集団が、銭形を射殺した──!?
ルパンの目にちらりと映ったのは、敵の手の甲にある毒蜘蛛の紋章と、 かつて駆け出しの頃に使用していたシルバーメタリックのワルサーP38。
過去にケリを付ける為、ルパンは暗殺組織タランチュラに潜入する──
ルパンの長編作品としては珍しく、クールでシリアスでそして悲劇な話。
無理しておちゃらけることもほとんどなく、抑え気味に静かに語るルパンが格好良かったです。 こういう展開だったら、クリカンさんでも別に良いかな〜なんて思えたり(^-^;
エレンに対して、ルパンがお兄さん(年上)っぽい態度を取るところも、なんだか微笑ましいvv  舞台が暗殺組織の孤島でなく、過酷な運命を背負っているわけでもなかったら、 きっと普通に口説いてたんでしょうけど(笑) エレンの焦燥ややるせなさが分かるだけに、 一歩引いたところから見守っているかのような感じがします。
ただ、ルパンはドクター=かつての裏切り者と知っていたのに、 ボマーを始めとする脱走仲間を助けられなかったってのが残念です。 ヤツの思惑が分からないから様子を見ていたんだろうけど、 せめて誰か(次元とかボマーとか)に注意喚起くらいはして欲しかったな。 紋章が消えてもガスボンベを捨てなかったぐらいだから、 解毒剤を作ったドクターを信用していなかったのは確かだし。
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エレンは哀しい女性でした。 幼い頃からずっとやりたくもない暗殺業を強いられ、最愛の弟も失ってしまったけれど、 自由への思いはずっと抱き続けていた。──否、むしろ、 自由になれるかもしれないという僅かな希望が、辛うじて彼女の支えになっていたのでしょう…。
そんな彼女が最期まで島(組織)から離れられなかったのが悲しいです。 アレックスの墓ごと、別の場所に移して欲しかったな…(と無茶なことを言ってみる/笑)

ドクターの豹変ぶりには驚愕を通り越して、爆笑!! 全く別人じゃん!(笑)
ルパンを裏切った回想シーンの時から人相悪かったけど、なんでこんな人間を相棒にしたんだ、 とルパンに訊いてみたいです。…そりゃあ、そもそもルパンも犯罪人なんだから、 相手の人相なんて気にする方がおかしいのかもしれないけど( ̄▽ ̄;)
ラスボス的な強さを誇るゴルドーが先にやられてしまったので、 派手なラストバトルが見られなくて残念──と書こうと思ったけど、 そう言えば船上でゴルドー一派と脱出組のかなり派手な戦闘シーンがありましたね。 次元と五右ェ門(ボマーも)の連係プレーがあったりして、格好良かったです。
あぁ、ボマー……惜しいキャラを亡くしたもんだ。
でもあんな狭いところで銃撃戦したら、絶対に流れ弾に当たりまくると思うんだけど… (それすら避けられるのがプロなんだろうか^^;)
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次元も五右ェ門も不二子も、基本的には良かったです。
五右ェ門がほんの少しお笑い要員になってるような気がしないでもないけど、 結果的に皆の命の恩人になった(=時限装置を解除した)んだから、まぁよしとしよう(苦笑)
銭さんはあまり活躍の場がなかったですね。一度死に掛けた(と言うか一旦死んだ!)んだから、 あまり動き回るわけにはいかないんだろうけど。 でも「どんなヤツが相手でも悪党にはワッパを掛ける(セリフ違う)」という気概はさすが!
演歌聞いてて戦闘機の振動に気付かなかったシーンが面白かったです( ̄∀ ̄)b

とにかく、ルパンが格好良くて好きなんですよ、この作品。
私はゴエファンではあるんだけど、例え五右ェ門が格好良くても、ルパンが格好悪い作品は論外。 やっぱり、基本(?)はルパンじゃないとね♪(笑)

(掲載日:2009/7/26)

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