とある指輪を巡り、ルパンはシンシアという女性と対立する。
その指輪には、手に入れた者は世界の王になれるというブローチの在処が記されているのだ。
彼女は巨大投資銀行BOW(BANK OF WORLD)の頭取であり、
闇の経済をも手中にして儲けるため、ブローチを利用して世界に戦争を起こそうとしていた。
まんまとBOWに忍び込み、指輪を手に入れたルパン。
しかし、殺し屋ナビコフの凶弾を受け、ヘリから転落してしまう。
シンシアは、邪魔なルパンを始末するためにナビコフを雇っていたのだ。
殺されたと見せかけて、ルパンは密かに反撃を開始していた……
敵ボスが女性って珍しいですね(……そうでもないかな?)
経済の話がメインで頭脳戦もあり、見応えがありました。全体的にも面白かったです。
やっぱりルパンには、頭を使った駆け引きもないと!(*^^*)
* * *
……しか〜し、五右ェ門の「我が最愛の導師様」発言には、思いっきり脱力しました。
多分この「愛」は「敬愛」の「愛」であって、惚れたわけではないでしょうけど、それにしたって……
今度は宗教ですか!?しかもやっぱり騙されてるし!(汗)
五右ェ門って、そんなに人の意見に左右されやすい人間でしたっけ?
むしろ、周りに流されない強い意志を持った人だと思うのですが。
だいたい、本筋とは全く関係ないじゃないですか!
まぁ、気になったのはそのくらいです(^^;)
シンシアも敵ながらスゴイ女性ですね〜。
頭は切れるし、常に冷静だし、顔色一つ変えずに暗殺の指示を出すし。
おまけに美人とくれば、ルパンの敵としてもってこいですよね(笑)
結局ルパンの方が何枚もうわてだったけど…(そりゃそうか^^)
次元に関しては、マグナムを巡る会話が好きです。
銃を女に例えてるんですよね。
「お前の女は扱いにくくっていけねぇ」(セリフうろ覚え)とか、もう格好良くってv(〃∇〃)
武器屋の主人に「浮気旅行に出ちまった」とも言ってたっけ…(笑)
五右ェ門もちゃんと活躍してて一安心♪
ピンチの不二子ちゃんを迷わず助けに行くところとか、やっぱり仲間なんだな〜と思えて嬉しくなります。
そういえば、ルパンの「葬式」の後、結構みんな淡々としていたのが印象的でした。
……いや、“淡々と”というのはちょっと違うかな?
TVシリーズの時は次元や五右ェ門はルパンの「死」に大泣きしてたけど、この作品では、悲しみを乗り越えた一種の「覚悟」みたいなモノを感じました。
これから死をも恐れずに仇を討ちに行く、というような「覚悟」が。
と言っても、そんなこと考えたのは私だけかもしれませんが。
もしかすると、3人とも無意識の内に、ルパンが生きていることに気付いていたのかもしれませんね。
……って、それこそ有り得ないかな?
銭さんは、オークション会場でルパンを見つける所までは渋くて格好良かったです。
その後は、酔っぱらったり捕まったり散々な目にあってましたが…(^^ゞ
なぜ後ろ姿だけでルパンの変装を見破れたのか気になります。
それだけ銭さんが鋭い目(?)を持っているってことでしょうけど、だったらなぜ酒場での怪我人(=ルパン)の変装に気付かなかったのだろう??
……あ、銭さんが酔っぱらっていたからか(笑)
* * *
とにかく、全体的に良かったと思います。ストーリーに無駄がないし、奥が深いし、何より面白かったです。
五右ェ門ファンとしては「導師様」が気になるトコロですが、本筋とは関係ないし、あまり気にしないことにします…(^^ゞ
(でもこんなエピソード、なくても全く影響ないと思うんですけど…?)
ところで、ブローチはサンディにあげちゃったけど、今度は彼女が狙われたりしないのかな〜?
まぁ、運気が上がるみたいだから、狙われても大丈夫かもしれませんけど(笑)
(掲載日:2002/5/9)