TVスペシャル第18弾 … 初放送日:2006年6月8日
追われる少女・ミシェルを助けたルパンは、彼女の依頼でその父親からダイヤを盗む羽目になる。
その頃次元は、かつての戦友と再会し警備の仕事を請けていた。 しかし迎え撃ったのは、なんとルパン。次元の雇い主は、ミシェルの父親だったのだ。
次の計画実行日は一週間後。それまでに、ルパンは、次元は、目的を果たすことが出来るのか?
巨大ダイヤ“女神の涙”と謎の新兵器“N.D.W”を巡り、それぞれの闘いが始まった──
……う〜む。
去年の「天使の策略」を観た時に感じた“腹立たしさ”は無かったけど (それだけで、だいぶマシに思ってしまう自分が哀しい/笑)、 “つまらなさ”で見ると良い勝負じゃないでしょうか…(;^_^A
なんでこう、観終わった後にな〜んにも残らないような作品ばかり続くんだろう。
去年みたいにワケわからんストーリーになるのは論外だけど、 少なくとも今年は、大まかなストーリー自体はそれほど悪くないと思うのに。 ダメなのは演出か。
目玉の一つであるだろうルパンVS次元のシーンは完全に「ファーストコンタクト」の二番煎じで緊迫感がないし、 全体的なアクションシーンも真新しさが全くなく、印象に残るようなカッコイイ派手さもない。 ……まぁこれは、今作だけに限らないけど(爆)
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ブログを含めて何度もな〜んども言ってますが、あのキャラデザはいい加減にして欲しいなぁ。見飽きたってのもあるけど、 ルパン達がイマドキのアニメに迷い込んだ「異世界人」に見えるじゃないですか!( ̄ロ ̄|||)
ルパン達とその他オリジナルキャラの間で、顔の造作に如何ともしがたい違和感が…。
なんでこうなるんだろう? だって新ルの時は、レギュラーキャラとゲスト(及びモブ)キャラとの間にギャップなど感じなかったのに。
ルパン達ばかりを下手にTVシリーズに似せようとするあまり、その他のことがなおざりになってる気がします。 …と言うよりも、ゲストキャラを新ル風にする努力を放棄してるとしか思えない。 女性キャラも不必要に睫毛バサバサでクドいし、次元の昔の恋人(?)に至っては、 出るアニメ間違えたんじゃないかって思うくらい笑える劇画調! (TVシリーズの時も劇画調の絵はあったけど、別に違和感なかったんだけどなぁ…)

まぁこれらのことは、ストーリーさえ面白ければ、普通ならさほど気にならないことだと思うんですよね。 要するに作品自体が面白くないから、その他の不満点も余計に気にしてしまうワケで(^^;)
ハッキリ言って、公式マガジンの漫画版の方が数倍面白かったです。この点は去年と同じ。 その上今年はTVSP漫画ともほとんど同じストーリーなのに、何故にこうも受ける印象が違うのか…。 しかもTVSP観終わった後に漫画版読んでみると、やっぱり漫画版は面白く感じたし。
同じ内容なら2時間アニメじゃなくて1時間くらいに凝縮させとけば、 もっとテンポも良くて面白くなったんじゃないかと思いました(全体的に間延びしてる印象なのよね〜)
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──あらヤだ、内容について全然語ってないじゃないですか(笑)
ストーリー自体は悪くはないと前述したけれど……なんでこう、ルパン達をバラバラにしたがるんだろう、ってのが気になったかなー。
五右ェ門がつかまらないのが修行のためではなく別の仕事のため、ってのは良かったけど(TVSPとなると、何故か毎度毎度修行に出たがるし/笑)、 その理由が情けなくて…! 公式マガジン読んで覚悟はしてたけど、やっぱりゴエファンとしては哀しい…(ここ数作わりとマトモだっただけに:;)
不二子と組んだ意味はなかったし(偽ダイヤを使ったのは不二子じゃなくルパン)、単にパシリ描写をしたかっただけじゃないかと勘繰ったり…(爆)
あ、でも、タイ到着直後の「敵を見抜く慧眼」は格好良かったですvv

次元も、何故大佐に無条件で雇われることに同意したのか分かりません。 漫画版だと命の恩人だから分からなくはないけど、TVSP版では赤の他人。 ライアットにそそのかされただけで、あんな一方的な条件を飲むようなヤツでしたっけ?? 個人的印象としては、「気に入らねぇなぁ…」と席を立ちそうなものなんだけど。
不二子ちゃんと銭さんは……出番少なすぎて語るようなこともなし。もっと活躍させてあげてください。

さて、肝心のルパンは──
「善い人」なんですよね〜、基本的に。追われる少女に手を貸すことになったのは成り行き上仕方ないとしても、 ダイヤの話を聞いたときに蔭でニヤッと笑ってみせるとか、本当は油断ならない人間なんだよってことをもっと(視聴者に)アピールして欲しいです。
あとは、そうねぇ…、もっと頭を使ったところを見せてもらいたいな。 TVSPでは、気付いたらもう建物内に侵入してたりとか、場合によっては既にターゲットの部屋に辿り着いたりしてて、 「そこに至るまでの描写」が省かれてることが多いんですよね。
警備体制は?建物の構造は?金庫の開け方は?侵入&脱出経路は?お宝の搬出方法は?
そういうことが、ぜ〜んぶ省略されてるのです(計画を練り上げ、役割分担を決めるシーンすらなし)  仮にも『ルパン三世』の物語で、これはあまりに寂しい。

今回のゲストヒロイン・ミシェルについては、特に言うことはないかな。 それほど邪魔とは思わなかったし。でも、無駄に発育させるこたぁないと思うんだけど…(16歳のムネに見入るルパンなんて見たくない/爆)
あ〜でも、16歳でワルサーの見分けが出来るなんて、どんな育ちのお嬢さんなんだか(苦笑)
敵については、大佐とライアットはともかくとして、その他のおっさん(失礼!)の面々がどうにも覚えられなくて困りました。 特に副社長。もう顔も思い出せないよ…。
ファイヤーってのは、ありゃあギャグ要員ですか。 最後の火だるまギャグシーンを見て「これがやりたかっただけか」と思ったくらい、見ていて鬱陶しいヤツらでした。 ファイヤーボール(?)投げるしか能がなかったし。あんな、家出娘を追い掛けるだけのチョイ役なら、「名も無き組織の一員」でいいですよ。 無駄に個性を付けることなんてないです、はい。
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──う〜む、こんなところでしょうか。
毎年似たような文句ばかり書いてスミマセン( ̄∇ ̄ゞ
あ!そうだ!肝心なこと忘れてた。……今回のタイトルって、あまりインパクトないですねぇ。 観る前は「7日間にちなんだ展開なんだろう」と思ってて、実際そうだったわけだけど、でも「1日ずつ期限日に近付いていく」感覚があまりなくて、 気付いたら最終日になっていたような感じ。……よく見たら画面に「Wednesday」とか書いてあったけどね。

最後に、一応誉めどころも探しておきましょうか(笑)
え〜っとですね、4人でミシェルを助けるシーンは格好良かったですvv  てゆーか、近作唯一のチームプレイじゃないですか!
こういう「彼らにしか出来ないようなことを、やすやすとやってのける姿」を、もっと見てみたいんだけどなぁ〜 (別に、人智を超えた超人的活躍を見たいわけじゃないですよ、念のため^^;)

(掲載日:2006/9/10)

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