え〜と……何から言って良いものやら…。とりあえず、あまりにメチャクチャ過ぎて笑えました（爆）
主人公（？）のヤスオ側から見れば、それなりにハラハラ出来て面白い作品かもしれません。 目標とする人物──いや、「立場」があって、それを目指して懸命に頑張っているわけですよね （目指してるのが真っ当な職業じゃないあたりがアレだけど＾＾；）
でも、ルパンファンとして見たら……いいのか、それで！？（驚）って感じ。
言いたいことは分かる。そういう考え方自体は面白いとも思う。 でも、それを実際に「作品」として世に出すなんて！
だってそんなこと言ったら、他のシリーズ物作品（アニメに限らず）だって、監督や演出家やキャラデザインが違えば、 それぞれが「別人」かもしれないってことになっちゃいますよ。 暗黙の了解にわざわざ真っ向から挑むとは、「斬新な設定」をやってみたかったのか、はたまた単に他にネタが無かったのか…（;￣O￣）
少なくとも、巨大ロボットネタは要らん！！と、声を大にして言っておこう（今更だけど）
結局のところ、今回の中にルパン三世の「本物」って居たんですかね？
ヤスオと対決した赤ルパンが本物ってことでいいのかなぁ？ 　でも彼自身も「勝った方が“本物”だ」だの何だの言ってたし…。 自分が認めれば、そいつが「ルパン三世」でいいってこと？
……ちょい待ち。かのルパン一世の血を継いでる人間は「本物」一人のはずなんだけど…。 一世の遺品を大切にし、その名を誇りにしてきた今までのルパンは一体何だったんだ？ 　本当は血などどうでもいいってこと？　適性さえあれば、つまり、より「ルパンらしい」ヤツであれば、 誰だってルパン三世の名を継げるってことなのか！？
──いかん、なんだか猛烈に腹が立ってきたぞ(￣△￣；)

とりあえず結末を見るに、ルパンが引退するにあたって自ら後継を選んだ、 ってことらしいけど…（大量のニセルパンは「本物」の思惑とは無関係っぽい？）
う〜ん、個人的にはやっぱり違和感あるなぁ。 だいたい、「四世」ではなく自分と同じ「三世」の名を継がせた時点で、初代、 二世と続いてきた今までの「ルパン家」の流れを断ち切ろうとしているようにも思えます。
だからこそ、これは「ルパン三世（本物）」の意思ではなく、 物語の都合上そうなっただけなんじゃないかと感じてしまうのです。 要するに、大元の設定に無理矢理感があるってこと（個人的に、これは致命的だと思う…）
それに、当たり前だけど、やっぱりあの赤ルパンが一番「ルパン三世らしい」んですよね〜。 現状を誰よりも正確に把握し、常に余裕の表情を崩さずに行動してるあたりが。
それに比べりゃヤスオはまだまだなわけで、もちろんそれは今後の成長（？）によって改善（？） されていくことを見込んだ上での選出だったんだろうけど、 それでも「ルパン三世に劣る人間がルパンになった」との思いがぬぐえないわけです。 それでいいのか！？って感じ。
かと言って、相手がルパンよりもルパンらしい人間だったら（そういう前提は有り得ないけど／笑）、 それはそれで腹立つんだろうな〜と思う、このフクザツなファン心（苦笑）
次元たちの扱いも、何だかな〜って感じ。
面白がらせてくれるヤツさえ居れば、どのルパンでもＯＫって言ってるようなものだし。 それこそ、これまで築いてきたルパンとの友情だの信頼だのが、「ルパン三世」という人間と組むには不必要なもの、 ってことですよね。それとも、初めて組もうが最初から信頼し合えるヤツこそが、「本物」の名を冠することが出来るってこと…？ （自分で言っててワケ分からなくなってきた！）
ただ、結局あの赤ルパンと行動してるのを見ると、最初の次元と五右ェ門のセリフは本心じゃないのかもな〜とも思えますが。
五右ェ門と言えば、見せ場がほとんど無かったですねぇ…。見せ場どころか出番も少なかったし。 でもまぁ、久々に旧ルデザインの五右ェ門や不二子ちゃんたちが見れて、それは嬉しかったですｖｖ 　銭さんも格好良かったし、もちろんルパンも（ヤスオも）、表情やちょっとした仕草が良かった！
あ、そうそう、ＯＰに風魔ルパン（眼鏡ver）も一瞬出て来てたっけ(〃∇〃)
そう言えば、ローガンのあの設定は別に物語に必要なかったと思うんですけどねぇ。 悪人も小物だったし、とにかく全てが「緑対赤」をやるためのお膳立てって感じでした。
だってユキコさんとの仲がどうなったのかも描かれてないし…。 ヤスオが彼女よりも「ルパン三世」であることの方を選んだのだとしたら……、 この作品は本当に何が言いたかったんだろう…？？ （てゆーか、カタギの女性に無関係の盗品をプレゼントするなよ！それこそルパンらしくない！…気がする／汗）

（掲載日：2008/5/5）