TVスペシャル第24弾 … 初放送日:2013年11月15日
シャハルタ共和国のお宝を狙って飛行船に乗り込んだルパンは、偶然鉢合わせた賊一味から、 彼らが盗もうとした物を横取りして逃走。 バッグの中にはなぜか赤ん坊が入れられていた。
予想外の子守りに四苦八苦しながら、ルパンは一味との接触を図る。彼らの目的は一体何なのか……?
立ち塞がるのは天然資源を独占しようとする企業幹部と、それに従う殺し屋たち。
「シャハルタの魂」と隠し財宝を巡って、様々な思いが交錯する。
その日私は、新聞のTV欄を見て初めて気付きました。
「えぇっ!? 今日がテレスペ放送日じゃん!!Σ( ̄ロ ̄|||)」
さほど関心がなかったのか、放送日どころかサブタイトルすら知らないまま年に一度の日を迎えてしまいました。 ……一応これでもルパンファンです。今はまだ(爆)
──と言うわけで、正真正銘、事前情報全く無しでの観賞です。
とりとめもなく感想を書いているので長いです。ご容赦を。
*          *          *
何を隠そう、観始めたあたりで早くもぐぐ〜っと期待値が下がっちゃいましたね。
いやぁ、こんなにテンションの下がる冒頭は久々だ!  なんだよ、民衆に拍手されて迎えられる泥棒って!! (いつもは、冒頭だけはもっと無駄に派手なのに…^^;)
ルパンほどの「世界的に有名な大怪盗」だったら、民衆人気が上がること自体は理解出来るんですよ。
でもそんな犯罪者に、一般人女性が気兼ねなく近付いて握手までしちゃう(しかも子連れで!)なんて、 さすがにやり過ぎだろう、と。カッコイイと思いつつも、遠巻きで見物するくらいが関の山なんじゃないかなぁ…。

ストーリーは驚くほど単純でした。 が、そのくせ説明不足な部分もあったりで、「見せたいシーン」をツギハギしたような印象です。
まぁ、それは今作だけには限らないけど。
一番気になったのは、「誘拐された赤ん坊・ラーム」のことですね。
あの子は一体何者……!?
空賊一味の仲間の子供らしいけど、なぜその子が(多分ごく最近に)シオンの元に攫われたのかが分かりません。
見た目から言ってラームも王族の血を継いでいるんだろうけど、それなら死んだ親も王族ってことになるし、 その親が一味のアジトで最近生んだ子供のことを、なぜシオンらが知って、しかもなぜ(コーシャル公認で?)誘拐したのか…。
いや、目的は水晶だけだったのに、予想外にラームまで付いて来ちゃったのかな。 …でもそれだったら、コーシャルがさっさと始末させようとするんじゃないかな。どう考えても邪魔だから。
シオンがラームを見てかつてのラーシャを思い出し、助けようとしたとか…?
う〜ん、さっぱり分からん(; ̄O ̄)
だいたい、なぜあんなに赤ん坊が可愛くないんだろう!!
別にリアル志向のアニメじゃないんだから、もっと可愛いキャラデザインにしてあげれば良いのに。 ラームはギャグキャラ(!?)だからまだしも、ラーシャの赤ん坊時代までアレだなんて…!(テンション急下降中)

ユティカのラストもなぁ…。
彼女なら(育ちも育ちだし)絶対に王族(→女王)には戻らないだろうってのは分かるけど、 でもラーシャは最初は戻るよう薦めるはずだし、その辺のやり取りを観たかったなぁ〜とは思いました。
きっと今後は蔭ながら支え合って生きていくのでしょうね。
……けど、クーデター時に双子の姉だけが前王から近衛隊長に託されたってのが腑に落ちません。 赤ん坊なんだから、妹と一緒の部屋に寝かされていただろうに、なぜ妹だけが王族とは言え兄妹でもないシオンと共に居たのか。
普通はそれを回想で説明すべきなんじゃないの…?(# ̄3 ̄)
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キャラデザインについては、上述の通り赤ん坊はかなりアレだったけど、 ゲストキャラのデザインもいまいちルパンらしくなかったですね。
シオンとかカーミラとか、「いかにも(別のアニメに出て来そう)な美形」が場違い過ぎる気がして。 シオンなんか、立場どころか見た目で「あ、コイツ死ぬな」って分かっちゃったし(笑)
ユティカとラーシャも違和感はあるけど、可愛かったし良い子だし、まぁいっか。
でもゲストキャラが十代の少女、ってのにはお腹いっぱいです。 もっと年上で落ち着いた美女とか……いやいや、そもそもゲストヒロインは要らないっつーに。
でもルパンたちメインキャラのデザインは、さほど悪くはありませんでした。 配色が例によって眩し過ぎるのが微妙ではあるけれど。

銭さんは格好良かったvv
でもなぜコーシャル秘書の不二子をスルーしたんだろう。 彼だったら、その場で直接「何を企んでる?」って問いただすか、後で接触するか密かに監視したりすると思うんだけど。
ルパンとユティカを助けた場面の銭さんも素敵。さすが頼りになるなぁ(〃∇〃)
そのルパンが、あっさりシオンに撃たれたのには唖然としました。 油断してて背後から……ならともかく、あの、ある意味絶対に油断するはずのない状況でやられるなんて。 せめて、「撃たれる直前にハッと勘付いた」シーンがあれば良かったのに…。
不二子ちゃんは可もなく不可もなく。「敵に操られそう」になった場合は必ず操られちゃってるから、 たまには「操られてるフリしてたの♪」な不二子ちゃんが見たいです!
次元は子守り担当でした。格好良いシーンよりも甲斐甲斐しいイメージの方が強かったかも。
五右ェ門は……。アンタ、何やってんのよ(;^_^A
ラームとルパンの関係も知らずにイキナリ日本にあやす道具求めて飛ぶとか。 ……いや、先にすべきことがあるでしょうに。「五右ェ門を遠ざけるため」とは言え、説明不足にも程があるかと。
ラストバトルでも、もうちょっと殺し屋と接戦して欲しかったのになぁ。 アヤツが強いのかそれ程でもないのか、よく分かりませんでした。
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敵ボスは、「金と権力にがめつい大企業の重役で秘密裏に私設兵を持っていてクーデターで小国を乗っ取る」という、 いかにもな悪役でしたね。
その私兵はルパンワールドに大量に居そうな「ニンジャっぽい(カリ城っぽいとも言う)兵士」で。
……いや、実際、銃火器の発達した世界で刃物のみで戦う部隊があるんだろうかと、常々疑問に思うわけですが。
だって、空賊頭領たちが扉を押さえ付けてた時、銃があったらすぐに問題解決していたはずなんですよ。扉越しに蜂の巣にして。
って言うか、普段のルパン作品なら間違いなくそういう展開になってたはず (…押さえていた人は間一髪で逃げるかもしれないけど、扉は解放される展開)
それなのに、あんなに人数が居たにも拘らず、扉の向こうでドカドカ体当たりするだけなんて…!
そして、そんなピンチ(多分)な状態なのに、悠長に会話してるルパンたち。……って、おい。 もはや突っ込む気も起こりませんて!(と、突っ込んでいる)
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なんかこう、万事においてテンポが悪いんですよ。
ラストステージに向かい出したあたりからは多少マシになったけど、前半はビックリするくらいつまらなかったです。
明確な死人がヘンな殺し屋とシオンだけってのもねぇ…。
結局自爆したはずの頭領夫婦は難を逃れ、裏切り者は捕縛、仲間も生きている。敵ボスですら足を負傷しただけ。
恐らく仲間や敵兵の何割かは死んだだろうけど、その辺の描写が何もないものだから、ぬる〜い感じになっちゃってます。 もしかしたら全員助かったのかもしれないし…(だとしたら、さすがに引くけど!)
恐らく、来月のコナンとのコラボ映画の方が何倍も面白いんだろうなぁ〜。あれはあれで、問題は多いですけどね(苦笑)

そうそう。恒例のツッコミを忘れてました。
サブタイトルが長過ぎるっての!!
今回は『ルパン三世 隠された空中都市』で充分ですよ…。

(掲載日:2013/11/17)

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