『ルパン三世』連載45周年、『名探偵コナン』連載20周年記念作品。
幻の秘宝・チェリーサファイアを狙うルパン三世。
銭形警部は警視庁の目暮警部らと協力して、ルパン逮捕へと乗り出す。
一方コナンらは、海外の人気アイドルへの脅迫事件に巻き込まれる。
アイドル来日時のTVニュースで偶然次元の姿を見掛けていたコナンは、
思いがけずもルパン一味と再び対峙することとなった……
前回のコラボ(クロスオーバー)が個人的にイマイチだったため、
映画観るかレンタルするかTV放送まで待つか迷っていたんですけど、
そこそこ好評なようなので思い切って映画館に行って参りました。
うん、面白かったですよvv
力入れて作ってるだろうから先月のTVスペシャル(空中都市)よりは面白いに違いない、
とは元々思っていたんだけど、案の定その通りでした(笑)
なぜルパン単体だと、ああもアレな出来になるのか…( ̄△ ̄;)
既に記憶が一部曖昧になってたりしますが、箇条書きツッコミ感想です。長いです!
* * *
- 一つの映画作品としては間違いなく面白かったです。
前コラボと違って、ルパンらしさコナンらしさもそれなりに出てました。
ルパンがちゃんと策を練って(子供騙しだけど)盗みしてたし。
- でも、やっぱり二人がどうしても対等に見えない…。
命懸けで対立するくらいの敵が相手じゃないと、緊張感がないなぁ…(;^_^A
- 冒頭でいきなり怪盗キッドに化けてるルパン。十代の若者に化けると痛々しい気がするのは気のせいか(爆)
- しかも、キッドの正体もルパンにバレてる…! さすがだ。
- ルパンってもっと完璧に他人に化けると思うんだけど…? トランプ銃が用意出来なかったとしても、
拳銃以外の小道具で対処するだけの実力はあるだろうに。
前コラボでも小五郎のおっちゃんに化けて不用意な発言かましてたし、
コラボ作では変装の手を抜き過ぎじゃなかろうか。
- 懐かしのヴェスパニア王国。懐かしの似てない「似てる親子(女王と姫)」。
- 親子と言えば、次元パパの奥の手「コナンの口癖メモ」。どうやって調べたんだろ?
- 渋カッコイイシーンから始まり、最後はやっぱりギャグ担当の銭さん。佐藤刑事の方が優秀でしたよ…。
- ルパン逮捕のため駆り出される捜査一課の面々。
本来は二課の担当だけど、中森警部の謹慎により一課に御鉢が回って来たのだとか。
二課には他にも警部職の人らが居るだろうに、よっぽど別件で忙しかったんだろうか…?
- 銭さんの一人称が「わし」だった。「俺」の方が一匹狼っぽくて好きなのにぃ。
- 佐藤刑事の初恋の人はルパン三世! なぜそれを嬉しそうに報告するのか、高木刑事…。
- 皆の緊張をほぐそうとして「ルパンが金庫に化けている」ネタをかます銭さん。銭さんっぽくないなぁ。
そういう冗談自体を言わないか、言ったとしても、たじたじと言い訳するんじゃなくて、
直後に自ら「な〜んてな! がはははは」と言い放って終わりな気がする。
……それ以前に、ルパンなら金庫にだって化けかねないとも思ってしまったけど(笑)
- 街中にルパン三世大量発生。しっぽ振って懐いてる〜vv(≧∀≦)
- 旧ルのオマージュが露骨に散りばめてあるのに、ルパンがタコ平気なのはこれいかに!?
* * *
- 悪事の協力者だったマネージャーさんは結局お咎めなし!?
目的のため嫌々ながらも、別に脅されてたわけでもなかろうに。
- 国際的人気歌手・エミリオは一体何歳なのか。子供っぽい言動から言って、
もしやまだ十代…?(てっきり二十代かと思ってたけど^^;)
- ルパン世界で外国人が日本語を喋ってても今更違和感ないけど、コナン世界で言語が分かれてなかったら、
ちょっと妙な気がしますね。エミリオ一行は、周りに誰も居ない時はイタリア語で会話すれば良かったのに。字幕付きで。
- 職務怠慢のボディーガード次元。ターゲットの部屋に盗聴器くらい仕掛けときなさい!
- 悪役ルチアーノは闇取引から目を逸らさせるためにエミリオのコンサートを利用していた。
「コンサート中は舞台に注目が集まるからか」と皆が納得していたけど、んなアホな。
コンサートなんて一朝一夕には開けないのに、
場所を押さえて大幅改装しつつ告知してチケット売ってスタッフ集めてリハーサルしてようやく本番の日に取引ですか?
一体どんだけ取引相手を待たす気なんだよ(; ̄O ̄)
- コナン映画恒例・蘭の大ピンチとそれを助けるコナン。次元とナイスコンビプレー!
- 少年探偵団いつも以上に無茶し過ぎ。暴走し過ぎ。哀ちゃん、分かってたなら止めなさいよ。
不二子ちゃんが哀ちゃんを攫ったのはアポトキシンのことを知りたいからってのは納得出来るけど、
哀ちゃんが攫われることを皆が予想してたのはなぜ? しかも発信機も付けずに(付けても気付かれるだろうけど)
たった一人で行かせて「計画通り」とか! 何考えてんだ阿笠博士。
キッドと違ってルパン一味は人殺しなんだぞ。一般人を狙って殺すことはなくとも、
銃撃戦に巻き込むことなんて日常茶飯事なんだぞ。
ルパンのアジトにどんな危険人物が急襲するかも分からないってのに、哀ちゃんも博士も考えが甘過ぎる!
- そこのところ、コナンも随分とノンキなんだよねぇ…。「泥棒」って部分しか見てないような気がする。
- 次元と五右ェ門の変装の件をコナンに看破されて、ルパン曰く「あいつらだって一生懸命だったんだぞ」。
んん…? 偽名にアナグラムを使う時って、相手をおちょくってんじゃないの? マジじゃないでしょ?
アナグラムを使うこと自体が稀なんだし。でもルパンの言い方だと、
「二人は一生懸命考えてもそれ(下手な偽名)しか思い浮かばなかった」と言ってることに…。
- 五右ェ門は前コラボ同様便利キャラに。探偵団の相手をしてる時は(渋い顔しながらも)落ち着いていて良かったです。
テレスペのおバカ五右ェ門だと、うっかり眠らされかねない!
- キングという殺し屋のおっちゃんは、沖野ヨーコと不二子ちゃんのレア写真(!)を条件に手を引いた模様。
海外の殺し屋が日本のアイドルの大ファンだなんて、そんな無理やりな設定にしてまで名前を出さんでも……と思ってしまいました。
- 銭さんの武器は「勘」。根拠はなくとも予想的中率は抜群!!(o^-')b
- 途中から姿が見えなくなった高木刑事は、ルパンにしてやられた責任でデスクワークしてました。
請求書のくだらない内容が笑えます。
* * *
- 自信満々でルパンに銃を向けるコナン。……いやいや、
いくらハワイで射撃を仕込まれたと言っても実戦経験がほぼないんだから、速射性と命中率ではルパンに敵わないと思うよ〜。
ルパンと張り合える程の腕を持つ日本人高校生って、さすがにヤだし(苦笑)
- 今ふと思ったんだけど、ルパンは一度撃つと決めたら(急所を狙うにしろ外すにしろ)絶対に躊躇わないだろうけど、
人に被弾させたことのないコナン(蘭の件は問題外)が冷静に引き金を引くことは出来るんだろうか…?
あと、小学1年生の身体だと反動が大き過ぎると思う。
- アルファロメオがオシャカに。てゆーか、日本で乗り回したら目立ち過ぎですルパンさん。
- FBIはコナンが使える最大の(集団的)戦力だから、彼らを呼ぶのは分かります。
でもFBIが「日本の警察に恩を売る」のは難しいんじゃないかなぁ…。
捜査のトップがICPOの銭さんなんだし、ややこしいことになりそう。
- ジョディ先生ってあんな怖い人だっけ? 長いこと映画版しか見てないから忘れました。
- この〜ぅ! ジェイムズのミーハーオヤジめぇぇぇぇぇ!!(爆)
- レーザーポインターに照準されても気付かないルパン。無警戒で至近距離から撃たれた空中都市と比べたらまだマシだけど、
今回撃ったのは殺気も隠せないだろう雑魚キャラですよ。いつもなら銃向けられた時点で察知してるでしょうに( ̄△ ̄;)
- 警戒中の現場に無理やり入りたがる元太たち。もう駄目だ……今作はいつにも増して調子に乗り過ぎてる。
誰か彼らにガツンと説教かまして欲しい。んで、ちょっとは怖い目に遭わせたれ!(コラ)
- 「ルパンもFBIもお前を助けるために銃を引いた。何者だ?」とかコナンに訊くアラン。……う〜ん。
そこに居たのが例え歩美ちゃんだったとしても、両者は銃を引くと思うんだけどね。
- 空中戦にて。ヴェスパニア鉱物の不思議パワー炸裂!!
- 不二子ちゃんに不自然に怯えるコナン(笑)
- 哀ちゃん「裏切りは女のアクセサリーなんでしょ」。……いや、あのね、
それは女が男を裏切って「そんなあたしも魅力的でしょ♪」と丸め込むためのセリフ(個人的解釈)であって、
女が女を裏切ったらただのヤなヤツだよ…。
アクセサリー=美しく飾り立てる物って意味だろうから、女相手に使う言葉でもないし。
まぁ、哀ちゃんのことだから分かってて利用したのかもしれないけど。
- そんな哀ちゃんにやりこめられてむくれる不二子ちゃんって、らしくないなぁ…。人生経験量が全く違うんだから、
そこは余裕の笑みを浮かべて「分かってないわねぇ」とでも言って欲しかったです。
- 一瞬だけ映った平次……。あはは。ただのファンサービスか。
- そう言えば、中森警部ですら一連のセリフがあったってのに、肝心の快斗はセリフ一つ…。
- と言うわけで、キッドの仕返し発動。なんと、ルパンの獲物を横取りしたぁぁぁぁ!
キッドへの復讐を誓うルパン。次回「ルパン三世vs怪盗キッド」!! ご期待ください!!
──と言うのは嘘予告だそうです(笑)
- キャラデザインは前コラボと同じですね。この絵、前々から苦手なんだけどなぁ…。
ルパンたちがよりおっさんになるし、不二子ちゃんが可愛くないし、美人が美人に見えないし。
キャラデザだけなら、空中都市の方がずっと良かったです。
てゆーか、このデザインだとコナン側とのキャラデザの剥離が余計に進むんですけどねぇ…。
もうちょい似せる努力をして欲しいものです。
- 本編終了後、ルパンたちが最新コナン映画の宣伝を。なるほど、上手いやり方ですね。
ルパン「劇場版『名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)』」
次元「なに? 次元のスナイパー!?」
……おい(笑)
* * *
──え〜っと、そんなところでしょうか。
せっかくリアルタイムで遭遇した映画版(コラボだけど)なので、調子に乗って長くなり過ぎました。
今思えば、今回純粋に楽しむことが出来たのは、
ゲストの女性キャラがルパンと全く絡まなかったってのも一因かもしれません。
クラウディアはヒロインってほどの出番でもなかったけど、なにせ「美人設定」なもんだから、
鉢合わせてたらきっと大きく関わることになってたんだろうなぁ…。危ない危ない。
美人な佐藤刑事とは少々絡んだけど、事前調査で高木刑事とのこともバッチリ調べてあったみたいだから、
珍しく(!)全く何の反応も示さなかったですね( ̄▽ ̄;)
ストーリーとかキャラの言動とかで細かい違和感がないわけではないし、
子供向けにつきルパンがちょいと甘めなのが気にはなるけど(でも近年のルパンは基本甘いよね)、
とりあえず見て損をしないくらいには面白かったので良かったです(笑)
……是非とも、見て損をしないルパン単体TVスペシャルを作ってください…。
(掲載日:2013/12/21)