TVスペシャル第25弾 … 初放送日:2016年1月8日
イタリアに滞在中のルパンは、ロッセリーニ財閥の若き会長・レベッカが誘拐されたのを知り救出に向かう。 のちにプロポーズして彼女と結婚式まで上げたが、当然目的あってのことだった。
狙いは、かつてカリオストロ伯爵が女性に贈ったとされる、未知なる宝石。
──果たして彼は、稀代の詐欺師だったのか、稀代の錬金術師だったのか。
仮面伯爵やMI6の妨害を受けながら、ルパンは真実を求めて動き出した。
今更ながら、今作の感想をば。
どうやらTVシリーズPART4の1話と3話からエピソード(の大部分)をそのまま持って来ているっぽいですね。 それに新規のシーンを混ぜつつ、途中からオリジナルの展開に持って行く感じで。
──最初に明記しておきますが、私は現時点では(今作を観た時点でも)PART4をまだ5話くらいまでしか観ていません。
つまり、レベッカや二クスの“初登場”の記憶がまだまだ強い状態でこのテレスペを観たわけですよ。当然、「またそこからやるんかいっ!」と思いましたとも(笑)
しかも、流用部分が思っていた以上に多かったものだから、既視感ハンパなかったです(; ̄O ̄)
同じ時間帯ならまだしも、深夜のTVシリーズで描き切れなかったものをゴールデンタイムのテレスペで補完するってのは、個人的にはあまり歓迎できません。
せっかくの長編なんだから、やっぱり完全新作が観たかったです。

──それはともかく。
既視感はあえて無視しての感想ですが、テンポが良くて面白かったです!
多分TVシリーズでのベースがしっかりしていたからと言うか、長い物語が既に背景にあったからこそ、上手く短くまとめられたのではないでしょうか。
普段のテレスペは大概テンポ悪かったですからねー。「1時間で済む内容を2時間引き延ばしている」ような間延びした印象だったし。
だから今後は「4時間分(くらい)の脚本を書いて、2時間枠で撮る」ことにしたら良いんじゃないかと思いました(笑)
30分4本のオムニバス形式でもいいですけどねー。
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レベッカとの出会いシーンの追加は良かったです。
自分(と執事)の命が掛かってるってのに、「死ぬのはイヤ」「でも(オタクとの結婚は)絶対にイヤっ!!」と二択を両方拒絶できるワガママさが彼女らしくて素晴らしい(笑)
ルパンの求婚をあっさり受け入れたことに対する伏線にもなってますよね。
命の恩人だから云々ではなく、あのギリギリの局面でも自分を助けることのできる人物に対して強く興味を引かれたって感じで。

逆に、二クスは今作で出す必要はなかったと思います。
あんだけ強敵感を煽っておきながら、全く決着付けずに終わるとか!! 壮大な肩透かしを食らった気分です。

スペシャルだからか、さすがに五右ェ門の活躍は(ちょこっとだけ)ありましたね。
PART4本編ではほとんど出て来ませんからねぇ…(序盤しか観ていない状況で言うのもアレだけど)
とは言え、たまに突如現れて手を貸すだけと言う、「あなたストーリーに全然関わってないよね!?」状態ではありましたが。
今作の五右ェ門のビジュアルはめっちゃ好みですvv なぜか着物がサーモンピンクだけど!(笑)
やっぱりキャラクターデザインはファーストシリーズ寄りが良いなぁvv

……ただし、次元はオールバックに限る。
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仮面伯爵は笑いました。
ああいう非現実的なゴージャス系のキャラって、ルパンワールドならではですよね。
でも正体がカリオストロ末裔のガスパーレってのは……。いや、何か裏がある人だろうとは思っていたけど、ヤツの骨格であんな美形(っぽい線の細い人)に化けられるはずがないっ!(爆)
……それを言ったら、老若男女何にでも化けられるルパンもおかしなことになっちゃうけど。まぁルパンだし。
それにしても、「仮面の正体は美形」のセオリーを思いっきり外して来るとは……恐るべし(笑)

ルパンは最後にガスパーレを助けてましたよね。
甘いな〜とは思いつつ、余裕がある(優位に立っている)からこそできることなんだろうな、とも思いました。
まぁ、ガスパーレが本当に欲しかったのはルパンの命じゃないし、宿敵ってわけでもないですからね。
目的が「騙すこと自体」ってのもなかなか斬新で良かったと思います。

銭さんもカッコイイです。新シリーズでもたまにやらかすけど、基本有能ですよね。
今作でルパンが真っ先に組むのが銭さんだったってのが笑えます。
寿司! 寿司!Σ( ̄∇ ̄|||
……そう言えば、ルパンって無銭飲食なんてセコイ真似するかな〜とはちょっと思いました。どんなに慌ててても、札を置いて出て来るくらいのスマートさは欲しかったかな。

不二子ちゃんに関しては、あまり頭の良さそうな部分が垣間見えなかったのが残念です。
敵方に付いてルパンを翻弄してはいたけど、どこでどうやって仮面伯爵と知り合って、なぜ組むことになったのか(仮面伯爵の思惑通りなのか)がよく分からなかったし。
風呂の水漏れ攻撃の辺りは良かったです。
あれ、ルパンに迫られることを見越して、あらかじめ準備していたってことですよね。結果的に銭さん撃退に使われてしまったけど(笑)

次元は……まぁ、相棒でした。
前半が捕らわれの姫(爆)状態で、それはそれで萌える人もいるんだろな〜とは思うけど、個人的にはクールなガンマンの方を強調して欲しかったです。
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あと気になった点と言えば。
これは新TVシリーズ初回を観ていた時にも思ったんだけど、「ターゲット入手のためにルパンが結婚までした」ってのがイマイチ腑に落ちないんですよ。
首長の一人が結婚しない限り表に出て来ないからだそうだけど、表に出る前に保管場所から何とかして盗むのがルパン三世なんじゃないの?って思って。
いろいろ検討し尽くした結果、「偽装結婚するのが一番入手の可能性が高い」って結論が出たのならしょうがないけど、そういう過程が全然描かれてなかったですからね〜(;^_^A
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以上、無理矢理思い出しつつ感想書いてみました。
一つの作品としてはそこそこ良かったけど、やっぱりTVシリーズの焼き直しじゃなく、新作を観たかったなぁ〜。
あと、カリオストロ伯爵の名を使い回すのもいかがなものでしょうか。
実在の人物がモデルだしカリ城と無関係なのは観たらすぐに分かるけど、客寄せでわざとその名を出したんじゃないかと勘繰ってしまいます。勘繰らなくともその通りなんだろうけども。
ややこしいから、メインキャラの名前かぶりはなるべく避けてもらいたいものです。……あ! レベッカもコピーキャットとかぶってる!(よくある名前だから仕方ないけど^^;)

さぁて。
PART4を早く観ないと…!!

(掲載日:2016/2/6)

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