劇場版 … 公開日:2017年2月4日
『次元大介の墓標』に続くスピンオフ作品。

用心棒としての責務を果たせなかった五右ェ門は、始末をつけるため仇を追うも、 力及ばず一蹴されてしまった。失意の底に沈む五右ェ門。
敵はなぜかルパン一味の命を付け狙っていると言う。
超人的なパワーでルパン達を追い詰める「バミューダの亡霊」の前に、今、一人の剣士が立ち塞がる──!!
これPG12指定なんですけども、次元の時以上にグロい表現が多かったですね。観ていて痛々しいよ!(><;)
作中の時期としては、ファーストシリーズで五右ェ門がルパンたちと知り合った頃っぽい。
まだ仲間ではなく、ライバル的立ち位置だった時期。
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とにかく、五右ェ門が格好良いんですよ!!
剣士(侍)としての彼の矜持が余すところなく伝わって来ます。

でもね……でも、一つ言わせてください。
今回五右ェ門はものすご〜く修行して修行して修行して、 極限の状態に自分を追い込むことにより精神的にも大きく成長したはずなのですが。
……その結果がTVスペシャルのあれやこれやかと思うと、情けなくて情けなくて( ̄△ ̄;)
成長どころか退化してるじゃんか!!(爆)
女に弱いのはまだしも、便利屋としてつまらんモノ斬り過ぎたり、 敵に負けたショックで引きこもったり(今回もコレに当るけど、テレスペだとギャグ寄りになる)、 流行を知らないような時代錯誤キャラだったり、敵に騙されて良いように利用されちゃったり、 そんな扱いはどうかと思うんですよ……今更だけど。
あぁ、こんな渋カッコイイ五右ェ門でのスペシャルを観たいです…。
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伏線のブン投げっぷりはいっそ清々しいですね。
作中で回収する気が一切ないとか酷い(笑)
・ホークはなんであんなにタフなのか?
 なぜか歯がオール金属だったけど、傷口を見る限り普通の人間っぽいですね。 トンデモレベルの怪力だし度を越した大食いだし、てっきりサイボーグかと思ってました。
・ホークは死んでたはずなのに生きていたのはなぜ?
 ただタフだったから??
・黒幕は誰?
 ルパンが言及するも、その後触れられず。 冒頭でのお嬢様とのやり取りから、ホークに雇い主がいてルパン抹殺(伐採!)がその人の命令であるのは確か。 今後(銭形編?)に絡むのかなぁ…。
・組長と五右ェ門の関係は?
 侍としての矜持を守るためとは言え、命懸けで仇討ちをするほどの関係だったのか。
・ホークがカジノ船を狙った理由は?
 ルパンを殺したいのならあんな巨大船の中じゃなくても良いはず。 しかもルパンの所在も確かめずに船を破壊してて結局逃げられた。 つまりYAKUZAにダメージを与えることも依頼の内だった?
・銭さんの捜査に対する妨害。
 ホークが厄介者(死者でありどこの国の所属でもない)だから手を出したくない、という以外に、 どこかからの圧力もありそうでしたね〜。それが謎の黒幕なんだろうけど…。
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いやぁ、しかしまぁ、格好良かったですよ全員。
冒頭でのオールバックグラサン次元とか何アレ!? 超カッコイイ!(出番は一瞬です^^)
ルパンが金庫に忍び込んでみたら、やっぱりそこに居たのは不二子ちゃん。この辺のやり取りも好きです。 ……でも不二子ちゃん、バッグ一つでどうやってあの大金をかっぱらうつもりだったんだろ(苦笑)
ホークに負けて過酷な修行に身を投じる五右ェ門を、遠くから見守る彼らもイイ。
見守るだけで、いっさい手は貸さないんですよね。五右ェ門がそれを望まないことを知っているから。 五右ェ門が自分自身でケリを付けるべきことだと知っているから。
そして、来るべき時が来たと悟るとそっとその場を去る。見捨てる形になるけど躊躇はしない。 生きるか死ぬか、闘うか否かを本人に任せる。……なんつーか、漢だなぁ(笑)
不二子ちゃんの「呆れた。男って本当にバカね」みたいなセリフも、彼女らしくて良かったです。 そうは言っても、心配でついて来たくせに!(笑)
慣れ合ってるわけじゃないけど、この時から既に「仲間」だったんだろうな〜と思うと妙に感慨深かったです。
五右ェ門の修行の意味をルパンは看破してましたしね。よく分かってるなぁ。

そして銭さんが醸し出す有能オーラ!
でも鼻の影の色が濃かったのが気になりました。 前作でもそうだっけ? 次元の目元と違ってあんな場所にそんな真っ黒な影は出来ないと思うんですが…。 強調し過ぎだよ。
ルパン(と次元)を捕まえて有頂天になってやらかさないあたりが新鮮です。 この時はルパン捜査専属じゃないですもんね。確か公安所属って言ってたっけ。
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――と、ここまで色々と突っ込みましたが。
正直言ってストーリーには特筆すべきことはないです。
とんでもなく強い敵が居て、一度敗北を喫した五右ェ門が修行して(感覚的に)強くなって敵を打ち破る話。 前作が視覚トリックを用いてちょい複雑な展開にしていたのと比べて、今作は単純明快でした。
その分、バトル描写に力を入れている感じですね。
雑魚ヤクザ相手に、五右ェ門が斬る!斬る!斬る!! 腕が飛ぶ!!
敵方ホークも斧を両手にトンデモパワーで破壊しまくる!! バケモノだよ!!
感覚が研ぎ澄まされた五右ェ門の身体に電流が走るシーンは個人的にはやり過ぎだと思いましたが、 覚醒の瞬間を判り易く描くためには仕方ないのかな。

……やり過ぎと言えば。
味方の負傷描写がやり過ぎです!
頭割られた次元は、まぁどの程度の怪我なのか帽子で分からないので良いとして、 手首に木材が突き刺さったルパンにはビックリ。あんな大きな破片が刺さったら、出血多量で死ぬよ!  死ななくても、神経損傷するでしょ!!
五右ェ門の負傷に関してはもはやツッコミが追い付かないレベル(笑)
うん。そりゃあね、五右ェ門ならね、あんな大怪我負っても気合で動けるだろうね。 でも出血がほとんどないのはなぜ? 気合か? 気合で止めたのか!?
そもそもあんなに肉を削げ落とされたら、元通りに治癒することなんて不可能だと思うんですけどね…。 かなり歪な形で傷口が塞がりそう。でも後の作品の五右ェ門はもちろん傷跡も無く完全体!(当たり前)
何でもありなルパンワールドにそんな突っ込みしても野暮だとは重々承知しておりますが、 ゴエファンなだけに気になってしまいます…(^-^;

そう言えば初期の世界観だけあって、作中での五右ェ門の一人称は「某(それがし)」でした。
でも一度だけ「オレ」って言ったんですよ! こういうの、何か嬉しいですね。 TVシリーズの彼も時折オレって言ってたなぁ、とか懐かしんでみたり。そもそも原作では常時オレだし。
五右ェ門ファンとしては、ギャグも入らずひたすら格好良い彼が見られるのでなかなかおススメだと思います。 ところどころグロいけど。
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ちなみに、入場特典っぽいフィルムカードは不二子ちゃんでした。
五右ェ門かルパンが欲しかったけど、まぁいっか。このシリーズの不二子ちゃんは好み(!?)の美人さんなので眼福モノですv
さて、お次は銭形警部編ですね!(期待)
すんごいハードボイルドなのが出来そう(笑)

(掲載日:2017/2/7)

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