●ニセ警官
夜道を走るルパンたちの車。
次元が不二子の姿が見えないことについて訊くと、ルパンは心配ない、と笑う。
不二子のペンダントに、仕掛けをしておいたらしい。

風間組を探る不二子。胸元にはハート型のペンダントがあった。
建物の中では壺の解析が行われていた。財宝の隠し場所は、シャクジョウ岳のふもとの社(やしろ)らしい。
不二子はそれを聴いて去ろうとしたが、気が付くと風魔の手の者に囲まれていた。
囚われの彼女と風魔のボスは、しらじらしく言い合う。
「これはこれは、美しいお客だ。何のご用でしょう」
「別に。ちょっと夜のお散歩」
「成る程。健康のためには良いらしいですな」
ボスたちが出ていった後、風見が不二子に壺をかぶせてしまう。「お前の狙いはこいつだろ。返してやろうじゃないか」
そのとき風見はペンダントに気付き、引きちぎった。
「発信器……ルパンか」
このときの不二子とボスのやり取りが好きです。
お互い正体を知っているんだろうに、さも知らないような顔してしゃべるんですよ。世間話のごとく(笑)
上では書いてませんけど、「さて、野暮用がありましてね。歓迎は後ほど」「どうぞおかまいなく」のシーンも好きですv
ところで、シャクジョウ岳ってどう書くのでしょうね。「尺上」?「錫杖」?
山高警察署では、銭形がイライラしながらルパン発見の報告を待っていた。
そこに風見が飛び込んできた。「警部殿〜!ルパンです!!」
一方、不二子の発信器の反応を追って来たルパンたち。着いた場所は……何故か警察署!?
そして飛び出してきた銭形たちと鉢合わせしてしまう。
発砲する風見。「やめろ、何をするかキサマ!」銭形が風見を投げ飛ばす。
「メガネのダンナ、確か結婚式でも会ったっけねー? お前さん、強盗の他に警察のバイトもしてるのかい?」
ルパンの言により正体のバレた風見は、不二子のペンダントを放り投げると、民家の屋根づたいに逃げていった。
ルパンたちも逃げてしまう。
銭形は慌てて署内に駆け込んだ。「全員出動だ〜〜〜!!」
銭さん、相変わらずヘビースモーカーですね。灰皿の吸い殻の山がスゴイです(^^;)
都合良くルパンと鉢合わせるのも面白いです。
風見の方には、ルパンたちが今どの辺にいるのかは分からなかっただろうに…(笑)
そして、さすが風魔の一族、風見も身軽なようです。
でも、いきなり知ってる人が屋根に飛び上がったりしたら、びっくりするでしょうね〜( ̄∇ ̄ゞ
何メートルジャンプしたんだろう…?
●またもやカーチェイス
どこかの屋根裏に、不二子が監禁されている。
見張りの男に、「背中がかゆいの。かいてくださらないかしら」と色っぽく身をよじって頼む不二子。
相手が油断した隙に頭の壺をぶつけ、手錠外しに成功する。
壺に隠されていた鍵を見つけたとき、パトカーの音が。窓から覗くと、眼下をルパンの車が走っていった。
不二子ちゃんお得意の、お色気作戦です♪(笑)
でももし壺をかぶせられなかったら、どうやって脱出したのでしょう?
その場合でもお色気を使うのでしょうか(笑)
見張りの男のマヌケな顔が、なぜか印象に残ります(^^;)
商店街を走り抜ける、ルパンの車とパトカーたち。
田舎道を走るその横の列車内には、弁当を食べる五右ェ門と紫の姿が。
追ってくるパトカーを見て、ルパンがウンザリした顔で言う。
「ニセ警官逮捕が先じゃないの? 全く、遠回りさせやがって」
通行止めの看板を吹っ飛ばし、大岩を避け、途切れた道から大ジャンプし、旅館内を激走し、露天風呂に突っ込みつつも、一行はひた走る。
山道を走っていると、いつの間にか不二子のバイクがパトカーと併走していた。
「風見の正体分かって?」
「風魔のことぐらい、調べはついておる!」
「はい、証拠の品」
不二子が銭形に渡した箱内の、キューピー人形から催眠ガスが発生するが、眠った運転手を押しのけ銭形はまだ追いかけてくる。
「手こずってるわね」不二子は発煙筒をルパンに渡した。
「煙に巻くか」
煙とルパンの上着に騙され、銭形のパトカーは線路の上に誘導されてしまう。
列車に追い立てられながら、銭形は叫んだ。「覚えておれよ、ルパ〜〜〜ン!!」
商店街のシーン、よく怪我人が出なかったものだと感心しちゃいます(笑)
反射神経の鈍い私だと、絶対に巻き込まれていそう…( ̄〜 ̄;)
向かい合ってお弁当食べてる五右ェ門たちも良いですね。 外の騒ぎ(カーチェイス)には全く気付いていなかったようだし(笑)
彼らの周りだけ、静かな時が流れていた感じですv
ところで、ルパンの「遠回りさせやがって」ってどういう意味なのでしょう?
風見を捕らえたら風魔一族も一網打尽にできるのに、風見じゃなくて自分を追うものだから、結局自分たちが風魔を止めなきゃならない、ってこと? (ダメだ、上手く説明できない…/汗) それとも単に、目的地までまっすぐに来れなかったってことかしら……
それにしても、このカーチェイスシーンって長いですよね〜! これがメインじゃないかってぐらい、とにかくしつこく続きます(笑)
最初の大ジャンプのときに、よく車が壊れなかったものだ……
面白いのは、ルパンの車が旅館の廊下(1階)を走ったときに横の部屋で宴会(?)していた人たちが、
「警察を呼べ!警察を!」って叫んでいるのですよ。
直後にその部屋をパトカーが何台も突っ切っていくのですが……呼ぶまでもなかったですよね(笑)
しかしまぁ、煙に巻かれて危険にもかかわらず、全くスピード落とさない銭さん……無茶というか何というか。
後ろの列車には、もしかして五右ェ門たちが乗っていたのでしょうか(^^)
●迷宮の入り口
風魔一味が財宝の隠し場所へやって来た。
からくり仕掛けで社が動くと、その向こうには猟銃を構える墨縄家総帥の姿があった。
「やはり来たな。だがここから先へは一歩たりとも入れぬ。帰れ!」
しかし発砲する直前にボスがコインで銃を弾き、捕らえられてしまう。
道案内か、死か。
「殺せ! 誰が道案内など!」「お望みのままに」
総帥は遙か下の川へ放り投げられてしまった。

五右ェ門と紫がやって来た。
ここまで来れたのは紫殿のおかげ、と言う五右ェ門に、紫は「感謝のしるしちょうだい♪」とキスを迫る。
しかしそのとき、五右ェ門は社の異変に気付いた。「風魔め、すでに入ったらしい」
二人は急いで入り口に向かった。
このキス迫るシーン、五右ェ門の反応が面白いんですよね〜vv
「本当に感謝してる?」とわざと確認する紫ちゃんに、「え? む、むろん……」とうろたえたり(笑)
でもちゃんと(かなり戸惑いながら)キスしようとする所が微笑ましいです(笑)
中に入ると、突然紫の足元が崩れた! とっさに五右ェ門が彼女の腕を掴んで、事なきを得た。
その穴に仕掛けを見つけ作動させると、背後から隠し通路が現れた。元あった道はおとりらしい。
紫が一部の石を動かすと、先の道に灯がともった。「さぁ、参りましょう」
道行く二人の後ろから、密かに風魔一味も付いて来るのだった。
落とし穴から紫を引き上げたとき、五右ェ門が一瞬微笑んでるんですよ!
ピッタリと身を寄せ合って辺りをうかがう所とか、表情や動作が細かくて好きですv
でも風魔一味、あんなにすぐに付いて行ったら、五右ェ門が気付くのでは…?
銭形一行が半壊したパトカーでやって来た。
止めてあったルパンの車を覗き込むと、後部座席に白い着物が。
「ルパンはこの近くにいるはずだ、かかれーーーーー!!」
部下そっちのけで一人で突き進む銭形警部。
「どうやらニセ刑事とルパン一味は、埋蔵金探しをやっているらしいが……ど〜んどん掘りなさい。 ここは国有地である! 諸君の掘り出した財宝は国庫に納められ、減税のため使用され〜る!!」
そのとき部下が川辺に倒れる人影を発見。墨縄家総帥だった。
ちょっと腑に落ちぬ点が。
紫ちゃんって、着替えたとき、着物をちゃんとたたまなかったのでしょうか?
墨縄本家のお嬢さんなんだし、そういうことはきちんと教え込まれていると思うのですが……
まぁ、あれだけ車が走り回った後だから、たたんであった着物が乱れてもおかしくはないですけど(^^;)
そして銭さん。なぜ、埋蔵金探しをしていると分かったの?
これもまた、今までのパターンからそう結論付けただけかもしれませんが。ルパンたちが用もなくこんな山奥に来ないでしょうし(笑)
「減税に使用する」だなんて、やっぱり銭さんは庶民の味方だわv
●合流
洞窟内を進む、五右ェ門と紫。
黄金の十二神将像の部屋へと辿り着いたが、しかしそれは木造に金箔を張り付けただけの代物だった。
そのとき紫が、部屋の出口を見つけた。十二神将の目線が集まる先にあったのだ。
風魔が通った様子がないことから、二人は引き返す。
二人が去った後、風魔一味がその部屋に入っていくのだった。
足場の悪いところで、ちゃんと紫ちゃんに手を貸す五右ェ門! 紳士だなぁ。
紫ちゃんが抱きついたときの反応も面白いです。一瞬唾飲んでるし。もう、純情(というか奥手?)なんだから〜(笑)
風魔が来ていないことを知って引き返すってことは、五右ェ門は本当に財宝には手を出さないつもりだったようですね。
とにかく風魔の阻止が目的だったようで。そこもまた素敵v
しっかし、二人が出ていった後に、洞窟の天井に風見がぶら下がっているシーンがあったけど、どこにくっついていたのでしょうねぇ?
そして風見が地面に降りると、そこには全員が。一体どこに隠れていたんだ…?
道を戻っていた五右ェ門と紫。何かの気配に気付き、身を潜めた。
何者かの影が近付いて来る。
五右ェ門が斬鉄剣を突きつけると、それはルパンだった。次元と不二子もいる。
壺は割れてしまった、と言うルパンに気色ばむ五右ェ門。それを紫がとめた。
「ここまで来てしまったのに、壺一つでもめるなんて」
「紫さんの言う通りだぜ」とルパンも言う。風魔の連中がこの場に来ている以上、もうあの壺に価値はないのだ。
「それより、風魔にお宝を盗られないようにするのが本当じゃね〜の?」
「風魔に、な」ふっと笑って言う五右ェ門。ルパンもニヤリと笑う。
皆で先に進む中、不二子は胸元の鍵を握った。「あの壺には、何の価値もない……か」
影がすぐに見えたぐらいだから、ルパンたちは結構近くにいたはず。
なのに、五右ェ門たちの声や足音は聞こえなかったのでしょうか。洞窟だから反響しそうなものですが(笑)
注目は、紫ちゃんを「さん」付けするルパン! その前には「ちゃん」付けしていたのに!
五右ェ門をとめてくれたから敬意を払ったのか、はたまた一人前の女性と認めたのか(笑)
ともかく、これ以降彼女のことは「さん」付けしています。
「あの壺にはもう何の価値もない」とルパンが言う後ろで、真面目にうなずく不二子ちゃん…(笑)
五右ェ門が「風魔に、な」と笑うところも好きです。どうせそれだけじゃないんだろう?って感じで。
ルパン相手だもの、それで済むはずがない(笑)
●総帥の決意
洞窟の外では、総帥が鍵について話していた。
壺の底にある黄金の鍵で社前のほこらの鍵穴を回さぬ限り、あと1時間で洞窟が崩れ落ちるらしい。
鍵穴を撃ち壊してしまった以上、もはや手遅れ……
紫も洞窟内にいることを聞き、総帥は取り乱すのだった。

中では行き止まりの道に、ルパンが隠し扉を発見。その向こうには──
「見るな!」と五右ェ門は紫をかばう。
「あ〜あ、こりゃあんまり気色のいい道しるべじゃねぇな……」
次元が身をすくめる。扉の向こうには、風魔の手下のなれの果てがあった。
その先には、いかにも仕掛けのありそうな廊下が続いていた。
「五右ェ門、どうやらお前さんの出番だぜ」と、ルパン。
「うむ。ウグイスばり(張り?針?)の廊下と見た」
「鳴くのはウグイスだけじゃないぜ」
心配そうに紫が見守る中、五右ェ門は慎重に飛んでくる矢を払って進んで行く。
果たして、この先の話が1時間で片づくものかどうかは定かではありませんが(笑)、タイムリミットは1時間!
でもいつからのタイムリミットなのでしょうねぇ??
総帥が鍵穴を壊したのは前夜、そしてそのまま自分は社(やしろ)内に入っていったのでしょうし。
総帥が社を動かした瞬間からだとすると、かなりリミットは長くなっちゃいますが…(-_-;)
それとも、洞窟の中に誰かが入ってから? 総帥は中までは入っていなかったし。
うぅむ、謎だらけですね(笑)

「道しるべ」の横を通るとき、不二子ちゃんが次元にしがみつくんですよね。
ちょっと彼女らしくないなぁと思う反面、次元すら「気色悪い」って言うくらいだから無理もないかな、とも思ったり(^^;)
紫ちゃんが「それ」を見ないように行動する五右ェ門。カッコイイv
でも格好良いというと、やっぱり「廊下」を前にしゃべっているところですね。
五右ェ門もだけど、「鳴くのはウグイスだけじゃないぜ」って言うルパンが格好良いのです。
う〜ん、いつでも余裕vv
一方、先に進んでいた風魔は、大きな扉と抜け道を見つける。
扉の向こうから手下の叫び声が聞こえると、ボスは「決まりだな」と平然と抜け道の方へ向かった。

ルパンたちが向かった先には、いくつもの穴があった。
どれが本当の道なのか、手分けして探すことになる。
「まいったぜ。どれがホントの出口なんだ」 次元が穴の壁を蹴ると、地響きがして落盤が起こってしまった。

風魔一味のところでも落盤の影響が出ていた。これでは銃が使えない。
ボスの背後では、部下が最後の扉を開けるのに成功していた。
壁を蹴ったくらいで穴が崩れるなんて、危険すぎ!! これじゃあ、銃の使用どころか戦闘だってできませんよ?(^^;)
それにしても、よく次元助かったねぇ…(苦笑)
風魔のボスも非情すぎ。こんな人間に、よく従う気になるものだ。
だからこそ、裏組織のボスがつとまるのかもしれませんが(汗)
洞窟の外では落盤のことを知った銭形が、部下の制止を振り切って中に入ろうとしていた。
「このままでは、奴らが死んでしまう〜〜〜〜〜!」
そんなとき、総帥が道案内をしたいと言い出した。
「頼みます、案内させてくだされ。そして、紫を……!」
その決意に押され、銭形は総帥を背負って洞窟内に突進した。
部下も後に続こうとしたが、入り口が崩れだしたため追うことはできなかった。
こうして主要人物全てが、洞窟内へ──!!
冒頭では非情に徹していた総帥ですが、やはり孫を大切に思っているのですね。
でもちょっとぐらい、五右ェ門のことも心配してもらいたかったです。
紫ちゃんと五右ェ門が一緒にいることぐらい分かっていそうなものですし。心配しなくても大丈夫だと思ったのでしょうか(^^;)
銭さんの行動も素敵v 危険を承知でルパンたちを救おうとするなんて!
こういう人だからこそ、ルパンたちも銭さんのことを憎んだりできないのでしょうね(^^)
主義主張や立場が違っても、一人の人間として相手(の力量)を認めている……そんな関係のような気がします。
格好良いなぁvv
それはともかく、これで洞窟内に全員集合しました!
……それぞれ、まだ出会ってませんけど(笑)

掲載日:-----------


>> 第三部 最終決戦 そして…
[ Back ]
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送